吉野弘という詩人をご存じだろうか。近年では小中学校の教科書にも引用されているようで、最近まで知らなかった私は、彼の新たな詩に出会うたび新鮮で心に栄養をいただいている。
<まずは一つ引用を>
先日、吉野弘生誕100年特別朗読会で、長女である奈々子さんが行った講演の中に次のような言葉があった。「父は “長く歌いつがれる民謡のように、作者がだれでるかなどわからずとも、その詩がずっと語りつがれるならば、これほど詩人冥利に尽きることはない“と申しておりました」と。お言葉に甘え、一つの詩を引用。
竹
縦一列の高層ビル「竹」
光も入らない円筒形の部屋ばかり
かぐや姫のほかは
誰も住まわせたことのないのが誇りです
ー引用ここまでー

かぐや姫以外に花を住まわせ、日々愛でている茶人です。
